「あの人は悩みがなさそうでいいな」
「私は頭も悪いし才能もない」
なんて、思ったことないでしょうか。
私は思います。
みなさんが抱える、そんな悩みは、現代の特有の病なのでしょうか。
そんなことはありませんでした。
「自省録」マルクス・アウレリウス
を、読みすすめているのですが、その内容が素晴らしすぎるので紹介させてください。
自省録〜マルクス・アウレリウス〜
自省録は、ローマ皇帝であるマルクス・アウレーリウスが記した、日記のようなモノです。
彼は西暦120年頃に生まれ。39歳のとき、ローマ皇帝に即位しました。
ローマ帝国が最も安定したと言われる、5賢帝時代(5人の素晴らしい皇帝が治めた時代)の5人目の皇帝です。
哲人皇帝とも言われ、哲学などの学識に長けていたと言われています。
素晴らしい時代を築いた、その一方で 当時のローマ帝国は、異民族の侵入や、病の流行、自然災害の発生など、様々な困難の時代でもありました。
そんな怒涛の日々に奮闘するマルクス・アウレリウスが日々の内省を書き綴ったモノが、自省録です。
自省録ってどんなもの?
マルクス・アウレリウスは、当時の哲学の主流でもあった。
ストア哲学という学識に長けていました。
ストア哲学とは、「ストイック」の語源にもなっているとおり、禁欲主義で有名です。
ローマ帝国を守るために、多忙な毎日を過ごすマルクスが、ストア哲学の教えを守り、日々自分自身に問いかけています。
そんな彼が綴る言葉の中には、今の私たちの悩みを救うモノに溢れています。
少しその内容を紹介したいと思います。
自省録の名言
1.私は生まれつきの頭の良さや、才能は持ち合わせていない。それでいいじゃないか。私には私自身で発揮できるものがある。たとえば誠実、謹厳、親切、真面目であることだ。
→頭の良さや、才能などないことを理解し受け入れているということ
→それに悩むことなく、誠実であろう、謹厳であろう、親切であろう、などと努力する。
2.せいぜい自分に恥をかかせたらいいだろう。私の一生は短い。幸福を他人の魂のなかにおくようなことをしてはいけない。
→一生には限りがあるのに、他人の目を気にして、やりたいことをしない。幸福は自分の中にあるものだ。
3.朝起きるのがつらいときは、次の思いを念頭に容易するといい「人間のつとめを果たすために私は起きるのだ」自分がそのために生まれ、そのためにこの世にきた役目をしに行くのだ。それとも君は寝具で身を温めるために生まれたのか
→朝起きるのがつらいという悩みは、皇帝でも変わらない。そんな彼も「皇帝」という使命感をもち、寝起きと格闘していた。
最後に
自省録は、日記のようなモノなので、順序だてて文章が載っているわけではありません。
しかし、きっとあなたにぴったりの言葉が見つかると思います。
約2000年のもの間、読み継がれていた名著から学ぶこと、非常に多いと思います。
興味がある方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。