「忙しすぎて余裕がない」
「やりたいことができない」
そんな悩みを抱えていませんか?
私も同じ悩みを抱えています。
「忙しい」という悩みを解決するヒント
それは「生産性」です。
「生産性」という言葉を聞くと
「忙しない人」「余裕がない人」という印象を持つことがあったのですが、
本書を読み考え方が変わりました。
自分の時間を取り戻そう 作:ちきりん
今回は、本書で説明されている「生産性」について
紹介させてください。
生産性を高めるとどうなるの?
生産性とは、時間に対する成果のことです。
生産性=成果÷時間で表すことができます。
生産性を高めると、
「忙しい」を解決するためだけでなく、
時代の変化を乗り越える力を身につけることにもつながります。
なぜなら、この世は「より生産性の高い」ものに移行する世の中だからです。
例えば、「iPhone」が発売された当初は
日本は折りたたみ式が主流だし、流行らないだろうと言われていました。
しかし、その「生産性」の高さから、あっという間に広まっていきます。
これは「iPhone」に限定した話ではありません。
「生産性」の低い世界は、「生産性」の高い世界に淘汰されてしまう。
それがこの世の現実なのです。
「ひたすら頑張る」は正義なのか?
生産性が高いとはどういことでしょうか。
例えば、テストでいい成績を取るために、いつもの3倍の時間をかけて勉強する。
結果、いつもより点数が10点高くなる。
これは、あまり生産性が高いとは言えません。
生産性は、成果÷時間です。
時間を3倍使ったなら、いつもより3倍点数が良くならないと
生産性が高いとは言えません。
社会人に置き換えると、会社で良い成績を残すために、
長時間労働をするようなものです。
たしかに成果を上げるために、時間は必要になります。
例えば、アスリートや企業家などのように、すべての時間を投げ打ってでも成功させたい。
という方もいるかもしれません。
しかし私たちが目指しているのは、
可能な限り短い時間で、成果を上げる
「メリハリ人間」ではないでしょうか。
本書のゴールは「メリハリ人間」になることです。
生産性を上げるためには?
生産性を上げるためには、インプット(時間・コスト)を減らすことが大切です。
例えば、
明治から昭和の中期までの日本は貧しく
国策として、国土が広すぎて人口が足りない国に移民を送り出していました。
その代表例がブラジルです。
ブラジルの農業は、日本人の移民により、生産性が上がったと言われています。
農業の生産性は、農地面積あたりの収穫高÷農地面積
で表すことができます。
当時ブラジル人には、農地面積あたりの収穫高をあげるという
発想はありませんでした。
しかし、日本の移民により、農地面積あたりの収穫高が劇的に向上しました。
日本人が優秀だったというわけではありません。
これは日本という国が、面積が小さかったため、農地面積を広げることができず、
結果、収穫高を上げる方法を学んでいったのです。
つまり、狭いという制限(インプット不足)が、生産性の向上に貢献していたのです。
ブラジルは、その国土の広さから、
面積あたりの収穫高を増やすという発想はなく、
インプット(人手)を増やす方法、つまり子どもを増やし、生産性を高める方法をとっていました。
しかし、人手が増えると、食べる量も増えるなど
インプットとそこから得られる成果、どちらも上げようとする方法は、
あまり効率的ではないのです。
さいごに
生産性を高めるヒントは、インプットの制限にある。
たしかに、時間があるとついだらだらとすごしてしまう。。。
私自身も振り返ってみて、高校の中間・期末テストで一番成績が良かったのは、
部活の試合時期と、テストの1週間前が被った時期でした。
時間がないという制限の中、いかに効率よく勉強しようかと、
スキマ時間に単語帳を見たり
帰ったらテレビもつけずに勉強に集中したり
本書の内容が腑に落ちる体験があります。
時間がないから、忙しいからと、場当たり的な対応ばかりでは
いつになっても、「生産性」は上がりません。
どうしたら効率よくなるか
常に意識していきたいと思います。