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【私には価値がない】とお考えの方へ

「私には価値がない、今の生活を捨てたら人生が終わる」

「私はこの会社を辞めたら、生きていけない」

そう思うことありませんか

私は常々思っていました。

だから「スキル」を見につけなければと、、、

しかし、このような不安に悩まされている人に足りないもの

それは「スキル」なんて抽象的なものではなく、

「マーケット感覚」でした。

今回は「マーケット感覚を身につけよう」作:ちきりん

という本を読み

これからの時代に必要なもの

「マーケット感覚」

について学びましたので、紹介させてください。

マーケット感覚ってなに??

「マーケット感覚」とは

「売れるものに気がつく能力」、「価値を認識する能力」

のことです。

さらに「マーケット感覚」は、「論理的思考(ロジカル・シンキング)」と並んで、

知識を深め、整理し課題を解決する方法であり、

これからの時代習得すべき思考法だと、著者は主張します。

では、マーケット感覚とは具体的にどうゆうものでしょうか。

では、具体的にみていきましょう。

例えば、

自社の売上を高めるために、ライバルとなる企業を分析しなければいけません。

そこで、自社がANA(航空会社)だとして、

自社のライバルとなるものを挙げてみてください。

・・・・・

・・・・

・・・

いかがでしたか??

多くの人は、

JALやアメリカエアラインなどの国内外の大手空港会社

または、格安航空会社などを想像したのではないでしょうか。

では次に「論理的思考」を使って

ライバルを導き出してみましょう。

ANAを分解し、その事業ごとにライバルを思い浮かべてみます。

まず国内線と国際線

旅客便、貨物便

航空事業とその他事業

国内線と国際線の旅客便のライバルは先ほど出た

他航空会社ですね

では貨物便なら、船やトラックがライバルになるかもしれません。

ではその他事業なら、例えばホテル事業だと、

宿泊施設などがライバル企業に当たるのではないでしょうか

最初より、多くのライバル企業を出せました。

しかし、これで全部網羅できたのでしょうか??

では、次に「マーケット感覚」で考えてみましょう。

海外を統括する日本の事業部長が、欧州の支店長と打ち合わせをしたいと考えています。

しかし、彼らと打ち合わせをするために、日本まで来てもらう

または、欧州まで行く、彼らの忙しいスケジュールを調整して、打ち合わせをするのは、旅行代や日数的に現実的ではありません。

そこで、オンライン会議にしようと思いつきます。

ANAのライバルに話を戻しますが、

打ち合わせのための飛行機の利用をやめ、オンライン会議に切り替えました。

つまり、オンライン事業(通信会社)もANAのライバルだということです。

いかがでしたか

論理思考だけでは、通信会社がANAのライバルになるなんて、思いつかなかったですよね。

そこで今回取り上げるのが、

「マーケット感覚」

「価値を認識する能力」とは

もう少し具体的にすると

「商品やサービスが売買されている現場の、リアルな状況を想像できる能力」

「顧客が市場で価値を取引する場面を、直感的に思い浮かべられる能力」

です。

あなたは「価値の違い」を認識できてる??

「高校野球」は、テレビで放映されるほど有名なのに、

「高校ダンス」や「高校テニス」が放映されない、または有名じゃないのはなぜでしょうか?

また「プロ野球」と「高校野球」がどちらもテレビ放送されるのはなぜでしょうか?

「野球」が日本で人気なスポーツだからでしょうか?

そう思った方は、「マーケット感覚」が足りないかもしれません。

「高校野球」は、「プロ野球」にない「価値」を私たちに提供しているからです。

そもそも「上手い野球」がみたければ、「プロ野球」を見れば良いのです。

しかし、「高校野球」で提供しているのは

高校球児の全力疾走やヘッドスライディングなどの「ひたむきさ」

実力差があるにもかかわらず、気合と根性でカバーしようとする「若者たちの物語」

それでも、どうにもならない「時の運」や「この世の理不尽さ」

プロ野球にはない、このような「価値」に私たちは魅了されているのです。

同じ「野球」というコンテンツですが、両者の「価値の違い」に気づくことができれば、

「高校ダンス」や「高校テニス」を、有名にするヒントが見つかるかもしれません。

そして「価値の違い」に気づく能力は、

「私たちの価値」を認識する能力と言っても過言ではないのです。

果たして、私たちはどんな「価値」を提供できるのでしょうか。

「マーケット感覚」の鍛え方3選

「マーケット感覚」が大事なのは分かりました。

どうやったら、マーケット感覚を鍛えることができるのでしょうか

具体的な方法を3つほど紹介していきたいと思います。

①プライシング能力を鍛えよう

まだ値札もついていない「潜在的な価値」に気づくために、

自分独自の価値基準を手に入れましょう。

そのためには、まず市場で取引されているものについて

リプライシング「再値付け」してみることです。

モノやサービスの価値は人によって違います。

例えば、たまにしかスマホを触らない老人に、「iPhone Pro」が必要でしょうか。

たまたま店頭で「iPhone Pro」が半額になっており、

大変お買い得だったとしても、その老人に「iPhone Pro」は必要ありません。

「私にとって、この商品はいくらか」

を自分独自の基準を持ち、考えてみましょう。

②インセンティブシステムを理解しよう

「インセンティブシステム」とは、

人が何か言動・行動をとったとき、その背景にある要因や、その要因が言動・行動につながるまでの仕組みのことです。

例えば、馬が目の前のニンジンを見て、食べたいと思い(動機)、走り始める(行動)。

動機→行動までのことです。

では、昨今のサウナブームはなぜでしょうか。

しかも、若者に人気です。

さまざまな要因があると思いますが、その1つは

「サウナ」が手軽に日常から隔離できるからではないでしょうか

情報が溢れる現代において、裸1つで、熱い空間に佇む

まるで、強制マインドフルネス装置、現代の精神と時の部屋とでもいうのでしょうか。

手軽に体験できる「非日常」体験を求めて、サウナに若者が殺到する。

これがサウナの「インセンティブシステム」です。

③市場を意識しよう

「有名になりたくて」、「売れたくて」という若者の気持ちを利用し、

権力者が、若者を食い物にする、そんなニュースがあります。

市場性のない組織・業界においては、その組織内の権力者に評価され、地位を得ることが必要となります。

しかし、そんな組織・業界は、いつか必ず市場の波に飲まれてしまうのです。

例えば、テレビ業界はまさに市場の波に飲まれています。

YouTubeやTikTokなどの登場により、地上波放送の優位性は落ち

芸能界においては、有名になるために、権力者に媚びる必要はなく、自ら発信し、直接市場に評価されるようになりました。

そんな現代で必要なことは、権力者に媚びるためのスキル、賄賂や気遣いではなく

市場に評価されるためのスキルなのです。

そのためには、トライandエラーを繰り返し、フィードバックを行い

市場に評価される方法を模索する必要があります。

さいごに

「マーケット感覚」が身につくと

あたらしい世界が見えるようになる。

例えば、上勝町という人口1840名の町は、高齢化率49%、主要産業の林業や温州みかんは、輸入自由化と異常気象により大ダメージを受け、

衰退の一途を辿っていました。

そんなとき「葉っぱビジネス」により、全国から注目を集めます。

「葉っぱビジネス」は都市部の料亭で使われる「つまもの(皿に添えられう紅葉などの葉っぱ)」を、

上勝町の老人たちが自ら里山に入り調達し販売しているのです。

このユニークなビジネスにより、町の老人たちの中には、年収1000万円を超える方もいるそうです。

「山しかない町」から、「価値」を発見する

まさに「マーケット感覚」の賜物と言われる事例です。

ちきりんさんの著書は、前作「自分のアタマで考えよう」を読み

本の構成が論理的で、非常に引き込まれる内容でした。

思わず次作も読んでみたいと思い、本書を手に取りましたが、

本書から、貴重な発見をさせていただきました。

「私には何の価値もない」

本当にそうなのでしょうか。

「価値」を発見できていないだけ、気づいていないだけ

私たちに足りないのは「マーケット感覚」

「価値」がない人間なんていない!

「価値」を見つける能力なら鍛えられる!

私たちに足りないものは「マーケット感覚」だ!!

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