「他の人とは違う何かが欲しい」
「特別な存在になりたい」
思ったりしませんか?
特別な存在、唯一無二で独創的、つまり「オリジナル」な人間になりたい!
そんな私たちにおすすめの一冊
「ORIGINALS」-誰もが「人と違うこと」ができる時代-
作:アダムグラント
という本を読みましたので、紹介したいと思います。
本書で私は
- 成功する「オリジナル」な人とは
- 「オリジナル」を生み出す方法
- 「オリジナル」を上昇させる方法
を学びました。
私たちは、
「もともと特別なオンリーワン」
ではなく、、、
「もっともっと特別なオンリーワン」
になる方法をお教えします。
成功する「オリジナル」な人とは
「オリジナルな仕事」と聞くと
「アーティスト」、「起業家」、「思想家」、「発明家」
などを想像するのではないでしょうか
みなさんはそのような分野で、成功する人物は
どのような人だと思いますか?
「才能のある人」、「変わった人」
「そのことに専念し、全力をささげる人」
ではないでしょうか?
本書の結論は違います。
成功する「オリジナル」な人は、「臆病で慎重な人」
だと述べています。
世界的に有名なメガネのネット通販会社「ワービー・パーカー」
「ワービー・パーカー」は4人の学生が、卒業とともに起業し、
5年で世界的な企業となりました。
そんな「ワービー・パーカー」ですが、
彼らの起業準備は、まさに「臆病で慎重でした」
作者である、アダム・グラントさんも、
その姿勢を見て、到底成功するとは思えず、出資を断ったそうです。
(その時の後悔が、本書を書いたきっかけでもあります。)
彼らは起業に際し、
授業の合間に準備をし
さらに起業が失敗した時のために、就活をし、内定をもらうなど
まさに片手間でやっていたのです。
しかし、彼らの会社は大成功します。
なぜでしょうか?
それは
「独創的なアイデアは、心理的な安全性が保たれてこそ、生み出されるからです」
つまり、明日の生活もままならないような、不安や危機的な状況では、
独創的な思考がうまく働かないと言うことです。
「ワービー・パーカー」の学生たちも、この事業が失敗する可能性も考え
慎重に慎重を重ね進めていくのです。
彼らは、「メガネ」が「iPhone」より値段が高いことに疑問を持ち、
「メガネ」がある一社により独占的に支配され、
その価格を決定していることを突き止めたのです。
そして「ネット」×「メガネ」を組み合わせ
低価格でメガネを提供する、革新的な企業となったのです。
「オリジナル」を生み出す方法
「自信があったのに反応が悪い」
「上司は見る目がない」
なんて思ったことないでしょうか。
ここで悲しいお知らせがあります
残念ながら、私たちは自分のアイデアや作品を正しく判断することができません。
なぜなら、自分が生み出したものについて、
多少なりとも自信過剰になってしまうからです。
また、会社(自分が所属するコミュニティ)の上司も正しく、評価できません。
なぜなら、変化を恐れるからです。
今までにない、独創的なものについて、良し悪しを判断できず。恐れてしまうのです。
では、誰が私たちのアイデアを正しく「判断」してくれる可能性が高いのでしょうか
それは
「同業の他者」であるそうです。
同業の他者が一番、正しく価値を判断することができるそうです。
いやいや、
そんな都合のいい「同業の他者」なんていない!!!
私もです!!
そうです、つまりどうせ判断できないなら「多産」するしかないのです。
ベートーヴェンも、エジソンもたくさんの有名な作品を世に出していますが、
それ以上に作品を出しているのです。
私たちは、その中の有名なものを知っているに過ぎないのです。
どうせ判断できないなら「多産」!!
「オリジナル」を上昇させる方法
「オリジナル」を生み出す方法が「多産」
と言われても、
「多産」するほどアイデアがでないという方
朗報です。
「オリジナリティを上げるには先延ばし」が有効です。
生産性がもてはやされる、昨今では「即実行」「即行動」など言われていますが、
「オリジナリティ」という分野では、「先延ばし」が有効なのです。
もちろん、「オリジナリティ」を発揮したいモノゴトについて
全く考えないと言うわけではありません。
そのモノゴトを頭の片隅に置き、より独創的なものになるといいます。
まさに「熟成」と言っても良いのではないでしょうか。
歴史上の優れた思想家や発明家の中にも
「先延ばし屋」がいます。
レオナルド・ダ・ヴィンチの業績は絵画だけでなく、
彫刻、建築、音楽
数学、工学など多岐にわたっています。
そして彼は「モナ・リザ」を完成させるために15年をかけました。
彼の作品を仕上げる過程は、
描いてはやめ、描いてはやめを繰り返した後放置し
光に関する実験やそのほかの「余計なこと」をして時間を無駄にし
亡くなる直前に、「モナ・リザ」を完成させたのですz。
また、キング牧師、有名な演説「僕には夢がある」も
原稿が完成したのは、当日の朝だと言います。
ギリギリまで熟成させることにより、オリジナリティが上がるのです。
さいごに
本書の「オリジナル」な人になるための結論は
- 慎重で臆病でいい
- いいアイデアなんて判断できないから、多産でいい
- 先延ばしにしていい
など、いわゆる「意識低い系」の結論が非常に興味深く感じました。
変化の激しい現代では、「生産性向上」のために「行動力」「即断即決」
時代の変化についていけないやつは振り落とされる。
ように感じますが、
少し立ち止まってみようと思います。
ゴールは目の前にあるのではなく、脇道に隠れているのかも知れない。
本書からは、そんな学びを得ました。