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【脱他人】自分の意見でおおーっ!と言わせよう!!

「自分らしい意見が言いたい」

「結局誰かの考えを話してしまっている」

そんなこと思ったりしませんか?

私は思います。

結局これって誰かの受け売りだよな。。。と

今回はそんな私たちの悩みを解決する本

「自分のアタマで考えよう」作:ちきりん

という本を読み、「自分らしい意見が言えるようになる方法」を学びましたので紹介させてください。

どんな本?

本書の作者である、ちきりん氏は、社会派ブログである「CHIKIRINの日記」を書いており、

その独特の視点、他とは一線を画す内容が話題を呼び、人気のブロガーです。

ブログの内容は、彼女の専門分野に特化した内容ではありません。

なぜ専門分野でもないことについて、世間の注目を集めるような記事が書けるのか?

それは彼女がマッキンゼーというコンサルティング会社に勤め、その時に鍛えた、

ロジカル・シンキングの力によるものです。

本書はそんな著者が、ロジカル・シンキングについて、これでもか!

というほど噛み砕いて説明してくれています。

専門用語、MECEだの3Cだのは、出てきませんのでご安心ください。

今回は、本書の中で、これはいいなと思ったこと3つを紹介したいと思います。

それってあなたの知識ですよね?

「知っている」と「考える」は全くの別物です。

そもそも「他人のあたまで考える」ことはできないのに、

「自分のあたまで考える」という言い方が存在するのは何故でしょう。

例えば、

日本のプロ野球ファンの年齢構成が、40年前と比較して、高齢層の割合が増加し、ファンの約半数以上が高齢者になっている

というデータを見たとします。

Aさんは、

「このままでは日本のプロ野球界の未来は暗い」

「プロ野球は若いファンを増やす努力をするべき」

「プロ野球は時代遅れ」

などと、”考えました”

確かにもっともらしいですね。

一方で、全く日本のプロ野球について知らないBさんが

同じデータを見て、

「日本のプロ野球の未来は明るい。なぜなら、(若者と比較して)お金と時間がある高齢者層のファンが大半を占めているのだから、プロ野球にどんどんお金を使ってくれるはず!

だから、日本のプロ野球の未来は明るいよ!もっともっと高齢者層向けのサービスをやった方がいい!」

という意見を述べました。

実際にアメリカのゴルフ界では、高齢者向けのサービスに特化し、業界を盛り上げているそうです。

同じデータを見たのに真逆の意見が出ました。

実際にAさんとBさんどちらの意見が正しいのでしょうか?

著者は、どちらも正しい、事実には良い面と悪い面があると言います。

そして気をつけなければいけないことは、データではなく、

あなたの知識から物事を語っていないか?

ということです。

Aさんは、データを見る前から「日本のプロ野球のファンの高齢化が進んでおり時代遅れ感があったことを知っていたのかもしれません。」

Bさんも、アメリカのゴルフ界の知識があり、

その知識から、日本のプロ野球は明るいと述べただけかもしれません。

ここで大切なことは、

自分の知識に騙されず、客観的に事実をみること

AさんもBさんも、自分の知識を前提にして、

良い面と悪い面が見えていない可能性があります。

例えば、

客観的に事実をみることのできるCさんは、次のように答えました

「日本のプロ野球は、比較的時間もお金も余裕のある高齢者のファンが多いことから、高齢者向けのサービスを積極的に展開する必要がある。しかしその一方で、若年層ファンが減少していることから、新規ファンの獲得のための若者向けのサービスも進めていく必要がある。」

いかがでしょうか。非常に冷静な意見だと思いませんか?

意見が言える人という感じがします。

ここで大切なことは、データ(事実)を前にして、自分の知識で考えた気にならないこと

知識とデータを分離し、データから良い面と悪い面を探ること

「知っている」と「考える」は全くの別物だということです。

考える力を身につけるには

著者おすすめの考える力を鍛える方法は2つです。

1つめは、考える時間を増やす

2つめは、データから「なぜ?」、「だからなに?」を考えることです。

順番に説明していきますね。

1つめ、考える時間を増やすとは

まず自分の考える時間を「見える化」することが大切です。

自分の時間は主に4つに分けることができます。

A情報収集:会話、読書など

B分析:入力作業、エクセル操作、データ加工

C考える:A、Bを経て、どのように結論を持っていくか

D伝達:メール、プレゼンなど

読書やメールを打つ時も、多少考えているよ?

という意見もあるかもしれません。

確かにその通りですが、著者はそれでは足りないと言います。

例えば、著者は政府は発表している統計情報などから、

意識的に考える時間を作っているそうです。

自分の時間を、「見える化」し、意識的にC考える時間を増やす努力をしていきましょう。

2つめ、データから「なぜ?」と「だからなに?」を考える。

例えば、日本の出生数のグラフを見て

思い浮かぶ、「なぜ?」を考えてみましょう。

1)なぜ、戦後すぐの出生数は多いのか?

2)なぜ、その後は急激に減ったのか?

3)なぜ、最近は出生数と合計特殊出生率が横ばいなのか?

など

質問をリストアップしましょう。

その答えをひとまず考えてみましょう。

ちなみに答えは、インターネットで見ることができます。

次に、「だからなに?」を考えてみましょう

1)これからも出生率は減り続けるのか?

2)出生率が減ることは問題なのか?

3)出生率が減ると、どんな問題が起こるの?

この答えも、考えてみましょう。

ちなみに、1)は将来の出生率は「将来の親世代数」と「将来の合計特殊出生率」で決まります。

親世代の数が増えることはありませんので、

日本の出生率は減り続けると考える方が妥当でしょう。

ここで大切なことは、答えを出すことではなく

意識的に考える時間(「なぜ?」、「だからなに?」を考える)を作ることです。

素晴らしいグラフを作るのに1時間かけたのなら、

同じくらい時間をかけて、考えてみてください。

知識は思考の棚に整理する

「知っている」と「考える」を分けると言いましたが

著者は「知っていること」(知識)を否定しているわけではありません。

知識は、思考の棚に整理することで、自分の意見をいう材料になります。

例えば、著者は9.11のテロ(アメリカで起きた同時多発テロ)のニュースを見て

アメリカCNNと、イギリスのBCC、日本のNHKの報道の違いが気になったそうです。

当時、

CNNは、パニックの状況

BCCは、なぜテロが起きたのか?という討論番組

NHKは、日本人の安否

を報道していました。

ここで、著者はこれは

アメリカという都市で起きたテロだから、本国ではパニックを放送するのか?

それともこれらの報道の違いは、放送局固有のものなのか?

気になったそうです。

この答えは、同じようなテロ事件が起きないと分かりません。(起きてほしくないですが)

ここで大切なことは、このような知識を整理し、持っておくこと。

そうすることで、もし日本でテロが起きたときに

3局の放送の違いを見て、自分なりの意見を言うことができます。

例えば、CNNがパニックの状況を伝えるのであれば、

報道局固有のスタイルだということができます。

ちなみにその後イギリスでテロ事件が起こりました。

その時の報道の違いから、著者は放送局のスタイルについて

述べておりますので、気になる方は本書を手に取ってみてください。

最後に

「自分らしい意見が言える」

このことは何かしら才能がある。のだと思っていました。

しかし、本書を読むと、その方法論があり

発言が上手い人の考え方を学ぶことができました。

「知っている」と「考える」が違うように

「知っている」と「できる」も違います。

私たちは本書をきっかけに

「考える」ということを理解し

意識して考える時間を増やし、知識は整理したいと思います。

そして、「考えること」が「できる」ようになりたいと思います。

考えるって奥が深い!!

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