「話が噛み合わない」
「昔は好きだったのに、新しいものを好きなれない」
なんてことないでしょうか。
私はあります。
これらの悩みは、もしかしたら、具体⇄抽象の問題かもしれません。
今回は、「具体⇄抽象」トレーニング
作:細谷 功
と言う本を読み、非常に勉強になりましたので紹介させてください。
本書の目的は、
具体と抽象の往復、つまり具体化と抽象化によって、考えを豊かにすること。
具体⇄抽象により、日常のコミュニケーションギャップなどの疑問を解消することです。
抽象化とは?
抽象化とは
物事を「まとめて一つにする」分類の機能を持っています。
例えば、
ラーメン、チャーハン、天津飯 を抽象化すると中華料理になります。
抽象度が高いと自由度が増します。
例えば、
タンメンを食べよう→ラーメンを食べに行こう→中華料理を食べよう→何か食べよう
と言ったように、→が進むほど、抽象度が高くなります。
具体化とは?
具体化は、自由度を下げること
中華料理→ラーメン、チャーハン、天津飯
具体度を上げていくと
何か食べよう→中華料理を食べよう→天津飯を食べよう→甘酢餡天津飯を食べよう
のようになります。
なぜ具体⇄抽象が必要なの?
「ビジネス」「日常」において、具体と抽象の行き来を利用しているからです。
ビジネスなら例えば、
あなたが新規に発売する冷蔵庫を提案するということを任されたとします。
(具体)売れている冷蔵庫を調べる
(抽象)売れている冷蔵庫の共通点を見出す
(具体)新規に売る冷蔵庫の特徴を決める
このように、ビジネスの場では、具体と抽象を行き来しているのです。
日常においても、
今日何を食べるかを考える際
(具体)最近食べたものを考える
ラーメン、カレー、坦々麺、チャーハン
(抽象)食べたものの共通点を考える
中華が多いな、炭水化物が多いな
(具体)食べたいものを選択する
中華が好きだから、またラーメンにしよう
炭水化物食べ過ぎたから、サラダにしよう
と言った具合です。
このように、ビジネスや日常において、具体⇄抽象を活用しており、
具体⇄抽象の力によって、様々な問題を解決することができます。
具体化する力を上げるには?
具体化する力は、アイデアを出すことに似ています。
抽象的なことから
具体的なリストにしてみる
具体例を出してみる
など、例えばを心がけることをオススメします。
具体化することは、次に上げる抽象化よりは難しくないと思います。
抽象化する力を上げるには?
抽象化ゲームというものがあります。
例えば、
目の前にあるものを2つ取り上げます。
コーヒーとマスクであれば
「朝出かける前に必要なもの」と言った具合です。
このように日常から、抽象化するゲームを繰り返すことによって、抽象化する能力を鍛えることができます。
具体⇄抽象の力を上げると?
冒頭に申し上げた
「話が噛み合わない」
「昔は好きだったのに、新しいものが好きになれない」
と言った悩みも、具体と抽象によって説明することができます。
「話が噛み合わない」は、お互いの言葉の抽象度、具体度があっていないのかもしれません。
例えば
今日何食べたい と聞かれて
なんでもいい と答える
結果は省きますが、
これは相手に求められている”具体度”が違います。
相手から求められている具体度を汲み取り答えてあげる必要があります。
「昔は好きだったのに、新しいものが好きになれない」
というのは、「抽象化」による飽きが原因かもしれません。
例えば、
昔はアニメが好きだったのに、今は新しいアニメを見ても夢中になれない。
心のどこかで、これは〇〇系のアニメだなと考えていないでしょうか。
つまりアニメを分類・抽象化しているのです。
異世界系のアニメで俺つええパターンね。この設定は前に見たあのアニメに似ているな などです。
さいごに
本書では、具体⇄抽象から起こるコミュニケーションギャップ、物事のトラブルが具体度、抽象度の差であることを説明してくれます。
本質を見極めろとか、いいますが
これは物事を抽象化しろと同義であることがわかります。
様々な物事を具体、抽象の軸でとらえると、スッキリと説明が
今から少しずつ、具体⇄抽象のトレーニングを始めてみようと思います。