「もっと身長が高かったら、モテたのに」
「この世は複雑すぎて、悩みがつきない」
そんなこと思わないでしょうか。
幸福に生きる考え方、それを教えてくれるのがアドラー心理学です。
今回は、アドラー心理学をわかりやすく訳した本「嫌われる勇気」を、紹介します。
「嫌われる勇気」
嫌われる勇気は、哲人(先生)と青年の対話形式で語られます。
青年が私たちに代わって質問してくれるので、非常に読みやすい内容となっています。
読み終わったあと、きっと世界の見え方が変わります。
幸福に生きるための考え方
アドラーの考え方は、幸福になるための考え方です。
「褒められたい」「認められたい」などの承認欲求の否定
「トラウマ」の否定など
今までの、人生観を変える内容になっています。
それだけに、非常に苦しい思いをする方もいるかも知れません。
今回は、「嫌われる勇気」の主張を3つにまとめてみました。
①いつでも人は変われる
②世界はシンプル
③誰もが幸福になれる
ひとつずつ紹介していきますね
①人は変われる
アドラーは過去≒トラウマを否定します。
例えば、身長が低いから、モテないと考えている。(私です)
それは身長が低いということを理由にして、
モテないことの言い訳にしている。
とアドラーは主張します。
過去なんて関係ない。
つまり人はいつでも変われるということです。
過去が関係ないなら、あと必要なのは勇気。
そう勇気さえあれば、人はいつでも変わることができるのです。
②世界はシンプル
あなたの悩みはなんですか。
それは、お金のなやみでしょうか。外見のことでしょうか
アドラーは人間の悩みは、すべて「対人関係」である。
と主張しています。
例えば、お金がないという悩みは、誰かと比べて判断していないでしょうか。
人間の悩みはすべて「対人関係」によるものです。
そして、悩みを分類してみると、だいたいがあなたの悩み≒課題ではありません。
これを課題の分離と言います。
例えば、
こどもが勉強しないと困っている親がいるといます。
では、こどもが勉強しないということは、本当に親の悩みなのでしょうか。
勉強しないことによる結果を受けるのは、こどもです。
勉強しないことは、こどもの課題なのです。
あなたが子どもの立場として、誰のために勉強するのでしょうか
自分のためです。
親に褒められるためにやっているのでしょうか。
そんな生き方、自由ではありません。
③誰もが幸福になれる。
幸福とはなんでしょうか
幸福の正体は「他者貢献感」であると言います。
大富豪や大企業の社長、人気ユーチューバーが寄付や慈善事業をしているのを聞いたことはないでしょうか。
それらは他者貢献感により幸福を得るためです。
では、他者との関係で大事なこととは
まずは自分のことを受け入れる=自己受容感(60点の自分でも受け入れる)を持つこと
そして、他者を信頼(≠信用)すること。
信頼とは、無条件で相手を信じることを言います。
では、裏切られたらどうするのか、
裏切られるかどうかはあなたの課題ではありません。
まずは相手を信頼することから始めてみて下さい。
自己を受容し、他者を信頼する。このような感覚を
「共同体感覚」
と言います。共同体感覚をもち、他者に貢献する。
それが幸福です。
さいごに
嫌われる勇気は、人は勇気を持てばいつでも変われる。そして、世界はシンプルであり、誰でも幸福になれる。
勇気をくれる考えですが、現実に落とし込もうとするのは、非常に勇気が入ります。
ぜひ本書を手にとり、ほんの少しでも変わる勇気を持っていただければ幸いです。